BankART Studio NYK 301

立場上、働くということについて最近よく考えます。就職難だとか、働き口を見つけても数ヶ月もしないうちに辞めてしまうとか、私の周りでも本当に多い。起業家がもてはやされる一方で、仕事の中身以上に働き方や働く環境が注目されているのかなぁとも思います。
私自身は決してNPOという形態に固執していたわけではなくて、今の職場にはやっていることに惹かれて来たわけだけど、しばらく身を置いてみて、本来やるはずの編集の仕事も手につかず運営面に携わるなかで、NPOとしての可能性をもっともっと広げていきたいと思うようになりました。
チャリティにとらわれず、あくまで価値や意味に重点を置いた事業型。単なる出資者でなく、活動を共にする仲間という意味での会員。自社メディアで培った地域とのつながりを活かした、一つの新しいモデルがつくれたらいいな。
そのためにはまず基盤を整備しないといけないし、まだまだ時間がかかりそうだけど、私には幸い協力してくれる人たちがいる。
ZAIMにいたときはまだ勝手もわからなくていわれたことをただお手伝いしていたけど、BankARTに引っ越してきて主体的に関わるようになって、制約がありながらも絶えずいろんな人から刺激が受けられるラボのオフィス空間そのものが大好きになりました。
1. サードプレイスは、心をニュートラルにする。だからそこでは、ありのままの自分に戻れる。
2. いろいろな人との出会いの場を提供してくれる。
3. 知的フォーラムや、個人のオフィスとしても機能することがある。
4. ローカルな場所にあって、いつでもアクセスできる。
5. 包容力があり、いろいろなひとを受け入れる。
「カフェだけじゃない。 ─ 本当のサードプレイス ─」(ミルキイ・マヤトモ筆、JDN)より
たまたま見つけたサードプレイスの定義。まさにこんな場にしたい。
その一歩として企画したのがラボ図書館です。
ものすごくやりたいことがあるように見えて、実は何も定まっていなかった私。留学だってメディアが勉強したかっただけで、むしろ就活には不利なのは分かってたし、最初こそラジオっていう目標があったけど世の中の変化に触れながら興味の対象もどんどん移り変わってった。それはこれからも多分一緒で、24H仕事百貨にゲストとして出ていた内沼晋太郎さんの言葉そのもの。
子どもからおじいちゃんまで、求める文脈は違っても、さまざまな人が集う場所。そんな人たちが、本を手に取ったり、その時々の催しをきっかけに、つながれる場所。
そんな場づくりが、今私がおもしろそうだと思うことです。