創造的批評

Portfolio + thoughts by Mana Saito

Wordplay

ときたまさんの展示に最終日すべりこみ。こんなコトバが目にとまる。

「さよならの直後」

「ハハ
パパ
ババ」

「頭の外へ行けない」

「そのまま
このまま
どのまま
あのまま」

5日のgreen drinksのゲストでもあります。

Education → Learning

もともと「人に教えるなんてつまんない、自分が先生から学んだことは自分の活躍につなげてこそ恩返しができる」(ピアノの先生、結局ピアニストにもピアノの先生にもならなくてすみません。)と思っていた私が教育に興味を持ったのは、高校3年の国際理解の授業でした。先輩に在日朝鮮人の友達との関わりの話を聞いたり、靖国問題についてディベートしたり、世銀の人の話を聞いたり(このときちょうどザ・コーポレーションを観たあとだったので、私は敵意むきだしでまともに話きいてませんでしたが)初めてクラスメイトと自分が興味のある問題について話をする機会が持ててワクワクしたのと同時に、なんでこれが選択授業なんだろう、と思っていました。実際そのクラスは人気で学年の4分の1くらいが受けていましたが、興味があっても受験のために他の教科を取らざるを得ない子が大半でした。
その後どんな問題にもキーワードとして出てくるメディアを大学で専攻して、この分野の立ち位置なんかを把握してくると同時に、その重要性を改めて認識するようになりました。未だに"Mickey Mouse Subject"と呼ばれたりするのは、それが「誰にでも分かる」ような内容だからで、でも実際分かっている人は少なくて、だから郵政選挙やイラク戦争みたいなことが起こるんじゃないか。だったら、義務教育でやったらいいんじゃないか。そんなことを在学中も卒業してからもずーっと思っていて、ある日偶然出会ったのがわかもの科でした。メディア教育に絞ったものではないけれど、自分がぼんやりと思い描いていたものをむしろずっとより良い形で具体化していて、今まさに動き出そうとしている ー 今考えるとかなり無謀ではあったけど、迷いなく飛び込んだことを後悔はしていません。
自分自身わかもの科を通してすごくたくさんの事を学ばせてもらっているし、マスメディア→個人メディアというシフトは教育→学びというシフトにかなり通じるところがあります。なにより、同じ大学生でもまじめに勉強して入った人、紆余曲折はあったけど無事入学してがんばっている人、未だに大学生活に疑問をもっている人、私みたいに受験勉強からは逃げたけど好きなことを学び通した人、いろいろいるから説得力があるんだと思います。そんな新参者の私の意見をいつも真摯に受け止めてくれるみんなに感謝。

The Art Of Not Lying

fest

先日ハマ経の取材に初めて同行させていただきました。中華街にある一見日本でも中国でもないどこかの国に迷い込んだかなと思わせるカフェで、世界は今日も美しい」というタイトルで開催されている梶原崇史さんの写真展。今回が初個展ということで、気さくに写真へのこだわりや旅のことを話してくださいました。
飾らない角度で直感的に撮りたい!と思った時に撮られた作品はまさに梶原さんの人柄をそのまま表しているようで、見ている人が旅に出たくなるようなものになればという気持ちが本当によく伝わってきました。私が今回の同行に飛びついたのもサイトで見た写真が一目で大好きになったからで、ナチュラルさにこだわった額や「諸国漫遊」がテーマのインテリアの中で梶原さんの生き生きとしたお話が聞けて、とても貴重な経験になりました。
梶原さんの「うそのことは表現しない」という言葉で思い出したのが、いわゆる大家族ものの、特番に出演したお母さんの話。こうやって自分で声をあげられることが今は救いではあるけれど、演出を加える以前に取材した中でその人が一番伝えたいことは何なのか、ということを考える大切さを、先輩記者からもしっかり教わりました。
今月22日までの展示、ぜひたくさんの人に想像をふくらませて行ってほしいと思います。

The Fun Of Web Design

ウェブデザインをやってて一番楽しいのは、様々な業界の人に出会えること。何に於いてもオンラインでの情報公開が必要な今、ウェブをやってるというだけでどこへでも土足で入って行ける気がする。
まだまだ仕事というレベルまでは行かないけれど、みんな真剣に私の話を聞いてくれるし、何よりその人の仕事に対する熱意が聞けるのが嬉しい。
前に女優さんが「自分の個性はどんなところ?」と聞かれて「個性がないところ。」と答えていたけど、そんなふうにどんな役にも染まれるようになりたい。一方で、女優さんが役作りをするように、中に入ってその仕事を内側から理解していく方がやっぱり自分には合っているなぁとも思う。
自分には発信したいコンテンツがないと悩んだこともあったけど、自分がすごいと思うコンテンツを持った人がその魅力を最大限に伝えられるように、この先どういう進路に進むか分からないけど、勉強し続けられたらいいなと思います。

What's Tappening?

「ブルー・ゴールド」の上映+「ウォーター・ビジネス」(モード・バーロウ著、作品社)の訳者・佐久間智子さんと東大生産技術研究所の沖大幹教授のトークショーに行ってきました。すごくポップでテンポが良かったけど、お二人もおっしゃっていたように次々といろんな問題が放り込まれているので、整理する場があってとても良かったと思います。
私が特に興味があったのが水道水とミネラルウォーターの話。指摘されていたように、バーチャルウォーターや人権としての水、ダムなど問題を提起するという面ではとても優れた映画でしたが、では個人レベルで何ができるか、というとたちまちシャワーの量を減らすだとか歯磨き中は水を止めるだとか尻すぼみになってしまっていたので、佐久間さんがそこに言及してくださったのは嬉しかったです。今までただの水を買うなんて何となくしゃくに障るからという理由でペットボトルの水は避けてきましたが、環境的な負担だけでなく、倫理的にもそれは間違っていなかったんじゃないかと思えました。ミネラルウォーターを採取して水道水よりはるかに高い値段で売るということは、水道の民営化と同じことなのではないかと思います。お茶やジュースも環境面を考えればなるべく買わない方が良いのでしょうが、少なくともこれらは嗜好品であり、企業には原価に上乗せして売る資格があります。ミネラルウォーターも嗜好品と考える見方もあるのかもしれませんが、他に飲料水を得る手段がないような場所でコーラより高い値段で売るというのは考えられません。Volvicの1L for 10Lプログラムなんかも、ミネラルウォーターを買うぐらいだったら水道水を飲んでその分浮いたお金を寄付した方がずっと利率が良いし矛盾がないはずです。実際、水道水を飲もう!という動きは各地であって、レストランで水を頼めばまずボトルウォーターが出されて課金されてしまうロンドンでも地方紙が中心となって水道水も選択肢に入れるようにWater On Tapというキャンペーンを展開したり、アメリカのTappening Projectでも水道水がいかに安全か、様々な情報を公開しています。
5年くらい前に同じ渋谷のアップリンクで「ザ・コーポレーション」を観てボリビアの水道民営化紛争について知ってから水問題に興味を持ったけど、沖先生の「民でも公でもうまくいくとは限らないんじゃないか」という疑問に対して佐久間さんの「民と民で戦わせるよりは公に仲介させた方がいい」という言葉が印象に残りました。
ウォーターフットプリントなどの「単純化表示」についても大勢の消費者を対象にするとどうしてもそのような方法が必要とされてしまうけど、「あの人が作ったんだからこれは安心だ」という人と人とのつながりのほうがよっぽど崇高だ、という指摘はとても鋭いと思いました。フェアトレードマークなんかも怪しくなっている今、消費の問題ってほんとに難しいなと考えさせられました。

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HISTORY

2006 神奈川県立外語短大付属高校卒

2009 Thames Valley University (London College of Music and Media) BA (Hons) Digital Broadcast Media修了



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